サンゴ保全協会

サンゴとの共生で
育む未来。

1997年に起こった世界規模の
サンゴ礁⽩化現象をきっかけに
1999年から沖縄・恩納村を中⼼に
サンゴの植え付けに取り組んできた私たち。
地域が主体となったサンゴ礁保全活動の
継続的な活動と体制構築を⽬指し、
⼀般社団法⼈サンゴ保全協会(sea growth)を
⽴ち上げました。

Q&A

みんなでサンゴを知ろう!守ろう!育てよう!

質問を押すと答えが表示されます

サンゴって、石?動物?植物?
A1

サンゴはイソギンチャクやクラゲなどの仲間で「刺胞動物」です。ポリプと呼ばれる小さなサンゴの個体がたくさん集まって全体を作っています。また二酸化炭素と海水中のカルシウムを取り込み石灰質の骨格をつくり成長していきます。

サンゴは何を食べて
生きているの?
A2

サンゴは体内に「褐虫藻(かっちゅうそう)」と呼ばれる植物プランクトンの一種を住まわせて共同生活をしています。「褐虫藻」はサンゴに住まわせてもらう代わりに光合成で得たエネルギーをサンゴに与え、お互いに支えあって暮らしています。またサンゴ自身も触手でエサを取って食べています。

サンゴはどうやって
数を増やすの?
A3

ほとんどのサンゴは年に1度、満月前後の夜に産卵を行います。産卵によって受精したサンゴは1mm程度の「プラヌラ幼生」となり自ら遊泳することが出来ます。約1~2週間程で岩などに固着後、数日で「ポリプ」と呼ばれる状態になり、自身のコピーをどんどん増やし、その後炭酸カルシウムで作られた骨格を形成します。そうして長い年月をかけ、親サンゴに育っていきます。

サンゴの白化や減少という
ニュースが増えている?
A4

海の中の生態系や人間の暮らしを間接的に支えているサンゴは、近年その数を減らしていることが大きな問題となっています。主な要因としては、地球温暖化による水温上昇や水質汚染、土地開発による土砂流入などがありますが、そのような要因によってサンゴに共生している褐虫藻が失われることで、サンゴの白い骨格が透けて見える現象が白化です。さらに白化した状態が続くと、サンゴは共生藻からの光合成生産物を受け取ることができず、壊滅してしまいます。

サンゴが減少すると
どうなるの?
A5

サンゴは綺麗なだけではなく、海に多くの恩恵を与えています。海にサンゴが存在することによって、褐虫藻が光合成を行い大気中の二酸化炭素を吸収し、光合成によって生み出されたエネルギーの一部が微生物にも供給されます。サンゴ自体も魚などの生き物の棲みかとなるだけでなく、海を浄化する働きや天然の防波堤の働きとしての役割も果たします。サンゴが減少してしまうと、これらの働きが失われてしまい数多くの生態系(人間含め)に悪影響が出てしまいます。

Activities

主な活動

学習機会の提供

サンゴ苗づくりのワークショップやカードゲーム等を通して、参加者の環境保全への興味関心・意識向上に取り組んでいます。子供から大人まで、参加しやすく充実した学習内容となるよう様々な工夫をするとともに、必要に応じて各種専⾨家などにも協力を得て学習の機会を提供しています。

地域主体のサンゴ礁保全
再生活動に向けた支援

沖縄・恩納村で取り組んできた様々な経験をもとに、漁業者を中心とした地域主体のサンゴ礁保全再生活動の体制づくりに、多様な支援で取り組みます。

サンゴ植え付け活動

恩納村で約20年以上継続しているサンゴの植え付け活動ですが、今後もワークショップで作られた種苗を含め中間育成棚を経て実際に植える作業まで、植え付け活動を継続することで技術・ノウハウ向上を進めていきます。さらに、植え付け活動だけに留まらず、海洋環境の保全・意識啓発に関わる様々な活動も積極的に実施していきます。

⼀般社団法⼈サンゴ保全協会では、
より充実したサンゴ保全活動が継続的に展開できるよう、
寄付⾦の募集をさせて頂いております。
皆様の温かいご⽀援を賜りますようお願い申し上げます。 
詳細はこちらをご覧ください
活動状況はこちらからもご覧いただけます。