Q&A
みんなでサンゴを知ろう!守ろう!育てよう!
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サンゴって、石?動物?植物?
サンゴはイソギンチャクやクラゲなどの仲間で「刺胞動物」です。ポリプと呼ばれる小さなサンゴの個体がたくさん集まって全体を作っています。また二酸化炭素と海水中のカルシウムを取り込み石灰質の骨格をつくり成長していきます。
サンゴは何を食べて
生きているの?
サンゴは体内に「褐虫藻(かっちゅうそう)」と呼ばれる植物プランクトンの一種を住まわせて共同生活をしています。「褐虫藻」はサンゴに住まわせてもらう代わりに光合成で得たエネルギーをサンゴに与え、お互いに支えあって暮らしています。またサンゴ自身も触手でエサを取って食べています。
サンゴはどうやって
数を増やすの?
ほとんどのサンゴは年に1度、満月前後の夜に産卵を行います。産卵によって受精したサンゴは1mm程度の「プラヌラ幼生」となり自ら遊泳することが出来ます。約1~2週間程で岩などに固着後、数日で「ポリプ」と呼ばれる状態になり、自身のコピーをどんどん増やし、その後炭酸カルシウムで作られた骨格を形成します。そうして長い年月をかけ、親サンゴに育っていきます。
サンゴの白化や減少という
ニュースが増えている?
海の中の生態系や人間の暮らしを間接的に支えているサンゴは、近年その数を減らしていることが大きな問題となっています。主な要因としては、地球温暖化による水温上昇や水質汚染、土地開発による土砂流入などがありますが、そのような要因によってサンゴに共生している褐虫藻が失われることで、サンゴの白い骨格が透けて見える現象が白化です。さらに白化した状態が続くと、サンゴは共生藻からの光合成生産物を受け取ることができず、壊滅してしまいます。
サンゴが減少すると
どうなるの?
サンゴは綺麗なだけではなく、海に多くの恩恵を与えています。海にサンゴが存在することによって、褐虫藻が光合成を行い大気中の二酸化炭素を吸収し、光合成によって生み出されたエネルギーの一部が微生物にも供給されます。サンゴ自体も魚などの生き物の棲みかとなるだけでなく、海を浄化する働きや天然の防波堤の働きとしての役割も果たします。サンゴが減少してしまうと、これらの働きが失われてしまい数多くの生態系(人間含め)に悪影響が出てしまいます。